こんにちは青蛙です。
[box class="box12"]今日はアルゼンチンサッカー界の闇ともいえるフーリンガン、バーラブラバを紹介します。[/box]
ストレートに言うとバーラブラバ、アルゼンチンのフーリガンはただのサッカーファンではありません。
彼らはマフィアです。
日本のやくざ、以前紹介したエルチャポ、パブロエスコバルの組織と扱う商品は違えどほぼ変わりません。
特徴です。
- 暴力的支配で統治している。
- 扱うビジネスはサッカー選手の移籍関係をはじめとしたレストラン経営、麻薬の販売を含め多くにわたる
- 未成年でも働ける、通常の職業に比べると給料が良い。
- 構成メンバー、下っ端の多くは貧困層、家族を支えなければならない人たち
- 努力、やる気次第では出世できる。評価制度は政府、一般に比べるとかなりいい?
2018年アルゼンチンサッカー界を揺るがす大きな事件が起きました。
コパリベルタドーレスの決勝、アルゼンチンで最も人気のある二チーム!!
リーベルプレート対ボカジュニアーズの決勝戦!!
決勝でのリーベルプレートとボカジュニアーズは史上初ということでその時のアルゼンチンの雰囲気は異様なものでした。
期待、悲しみ、喜びが交錯する中でショッキングな事件が…
過激なファンがボカジュニアーズの選手バスに石を投げ試合は延期に、涙
こちらは襲撃されたボカの選手の動画です。
襲撃されたボカの選手たちは負傷。
結局開催はもめにもめて2週間検討。スペイン開催に。
アルゼンチン、リーベルプレートファンとしては恥ずかしく、悔しい…
次の章からアルゼンチンサッカー界の闇、バーラブラバについて詳しくお話します。
ちなみにバーラブラバをテーマとしたネットフリックス、ドラマPUER7A(七番入口)はバーラブラバを忠実に描いた作品です。
もしよろしければご視聴してください。
またアマゾンプライムビデオにもバーラブラバではないですがフーリガンを扱った作品があります。
よかったら登録してみてください。
バーラブラバの表の姿
バーラブラバですが過激な応援で有名です。
彼ら彼女らはいつもスタジアムに入りチームを応援し、選手たちを奮い立たせ、時には、震え上がらせます。
こちらはラテンアメリカのTOP10のバーラブラバの動画です。
バーラブラバですがチケットの多くの購入、応援、メンバーの多くがチームの会員であるためクラブからも無視できない存在です。
バーラブラバはクラブの資金面だけでなく、またクラブの会長選出にも関わっています。
バーラブラバ内に多くの会長投票権のあるメンバーがいるので資金面だけでなくクラブ上層部からも政治面でも無視できない存在です。
下の動画はバーラブラバのドキュメンタリーです。スペイン語ですがよろしければ見てみてください。
バーラブラバの幹部クラスはサッカー選手への投資もしています。
自分が投資している選手がスタメンでないと監督やクラブ幹部へ圧力をかけることも…
バーラブラバの商売と資金源は
この章ではバーラブラバの商売、資金源を紹介します。
ビジネスですが先に記したように多岐にわたります。
- 麻薬の販売
- サッカー選手の移籍
- スタジアム周りの仕事 清掃 売店経営
- レストラン経営
- カジノ
- 自分のエリアにおける商売者への場所代金の徴収
彼らの商売の理念は簡単です。
[box class="box12"]安く仕入れて高く売る。[/box]
上に記載したサッカー選手、サッカービジネスはバーラブラバにとって最適なビジネスです。
メキシコでは麻薬の元になるケシが栽培できます。
安く作って高く売る、麻薬だからリピータがつくというのがビジネスモデルですね。
サッカービジネスですが単純明快です。
サッカーの才能があれば10歳の時、100万円だった少年が18歳の時、5億円になる。莫大なもうけがでる、そして移籍金という形で一部もしくは手数料としてもらえるからです。
選手としての成就は才能によるところがおおいのでこれほど楽なビジネスはありません。
また国際的に人気のあるアルゼンチンサッカーはチケットの転売、売店、ユニフォームグッズ販売ビジネスは、バーラブラバの資金源の大きな源です。
バーラブラバは豊富な資金源を使い、ふんだんに売店、お店、レストランに投資してくれます。
場所代徴収はありますが…
経営者からすると貸し渋りのある銀行に比べると気前のいいメインバンクです。
バーラバラバの構成メンバーとは
バーラブラバの構成メンバーですが幹部も含め多くが貧困層であるケースが多いようです。
職のない若者、家族を支えなければならない貧困層、社会的弱者をスカウトし、勢力を常に拡大しています。
バーラブラバのですが
- 給料のよさ
- 雇用の創出
という点で貧困層にはある意味救いの手かもしれません。
またバーラブラバのメンバーの性格ですが暴力的な最低な人間性の人が多いと思いきやそんな人たちだけではありません。
- 賢くビジネス感覚、財務感覚のある人
- 正義感が強く、真面目で家族思いな人
- 部下に誠実な上司
こんな人も多いです。
先ほど紹介したPUER7Aに出てくるエステバンラモット演じるファビアンはいい兄貴分で頭もよく、常に暴力的ではありません。
バーラブラバの歪んだクラブ愛
バーラブラバは基本的にはサッカーのクラブを応援します。
ですが彼らのビジネスを邪魔したら彼らは牙をむきます。
この決勝戦の前にとある事件が起きました。
リーベルのバーラブラバが決勝戦のチケットの転売をビジネスに大金を荒稼ぎしようと計画していました。
ですが警察がこのチケットの転売活動をしていたバーラブラバの一部のメンバーを逮捕し、チケットの転売収入をすべて没収しました。
怒ったバーラブラバの幹部たちはこの決勝戦を台無しにし、アルゼンチンサッカーの恥をすべての世界に見せようとしました。
そして下記の動画がボカジュニアーズの選手を乗せたバスへの投石の決定的な瞬間。
バーラブラバの思惑通りにさせないためにもアルゼンチンサ協会、CONMEBOL(南米サッカー委員会)はリーベルを罰せず第三の地であるスペインでの開催を決定します。
ですがこの投石後の対応をめぐりAFA(アルゼンチンサッカー協会)、CONMEBOL(南米サッカー委員会)は世界に腐敗体制、なにも決定できない無能な組織であることをあらわにしてしまいます。
それが投石後の対策、箇条書きにしてみます。
- ボカ選手が目を開けられない出血もしているのに試合を強行させようとした。
- しかも再試合を当初の試合時間の6時間後に計画、しかし実施されず
- 犯人はリーベルのバーラブラバらしいが真実は闇に、一部ではボカ、リーベルのバーラブラバが協力したとも。
- 開催は当初の11月末から2週間以上もたちスペインに決定。その間、詳細なアナウンスは両クラブに報告なし。
- 挙句、決勝戦を勝ち南米王者になったリーベルは開催地のスペインから休むことなく世界クラブワールドカップ開催地の中東に直接移動、超強行日程
- そもそもリーベル対ボカはファンも含めた白熱の試合なのに警備がするすぎ、クラブへの警備の補助援助はなし
まとめ
[box class="box12"]アルゼンチンサッカー界の闇 フーリガン、通称バーラブラバの正体とは?アルゼンチンマフィアのサッカービジネスとは[/box]
皆様いかがでしたか。
サッカー大国、サッカーが巨大ビジネスになっている国にはおそらくフーリガンやこんなバーラブラバの存在があるかもしれません。
穏やかに安心してサッカーを楽しめる時代はまだ先なのかもしれません。
最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございます。